南阿蘇村有機肥料生産センターの牛糞堆肥「牛若丸」をご利用いただきありがとうございます。「牛若丸」はBMW活性水を用いた完熟たい肥で、多くの方にご利用いただいておりますが、下記の特徴がありますので特に施設園芸等でご利用の場合はご注意ください。
堆肥の成分
一般的な牛糞堆肥と比較すると窒素、リン酸、カリやECの値が高く肥料成分の高い堆肥です。施用時にはカリを基準に設計されることをお勧めします。
「牛若丸」の成分分析結果 水分 | ph | EC | 全窒素 | リン酸 | カリ | 石灰 | 苦土 | 炭素 | 炭素率 |
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39.2 | 8.2 | 9.1 | 1.46 | 2.49 | 3.16 | 1.52 | 1.22 | 23.1 | 15.8 |
※分析値は現物当たりの%で示します。1%で1tあたり10kgに相当します。
海外で使用された除草剤成分(クロピラリド)の残留について
海外で使用された除草剤の成分(クロピラリド)が含まれた輸入飼料が家畜に給与された場合、堆肥を通じて、園芸作物やマメ科牧草等の生育に障害を起こす可能性があります。
令和5年11月に「牛若丸」を分析した結果、0.05ppmのクロピラリドを含むことがわかりました。
トマト、ミニトマト、大豆、えだまめ、さやえんどう、そらまめ、キク、ヒマワリ、コスモス、アスター、スイートピーなど特に影響が出やすい作物では圃場への施用量を10aあたり600kg以下、ピーマン、ナス、さやいんげん、にんじん、しゅんぎく、ふき、ひゃくにちそうなどでは10aあたり2.9t以下にして下さい。
ナス科、キク科、マメ科等をポットにより育苗する場合は、「牛若丸」の使用を控えて下さい。
クロピラリドとは
(1)クロピラリドは、広葉雑草(クローバーなど)を枯らす除草剤の成分で、日本が粗飼料や穀類の多くを輸入している米国、豪州、カナダ等の各国で使用されています(日本では申請がなく農薬登録されていません)。
(2)クロピラリドは、家畜の体内から速やかに排出され、家畜や人に対する毒性が低いため、飼料に含まれていても、家畜や人の健康に影響を及ぼす心配はありません。
(3) クロピラリドに対する感受性は、作物や品種により大きく異なります。通常の施用量では稲、麦、とうもろこしやイネ科牧草およびアスパラガスの生産に障害を引き起こす心配はありません 。
クロピラリドについて詳しくは農林水産省ホームページをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/clopyralid/clopyralid.html(外部リンク)