施設案内
立石稲荷社 久木野小学校の隣に鎮座。古記録によると、約200年の歴史を持つお社で、稲荷信仰に篤かった老中田沼意次が権勢を誇り、全国的に稲荷信仰が盛んになった頃の造立である。稲荷とは、「稲ナリ」からの転訛といわれ、五穀を司る倉稲魂(ウカノミタマ)の神や、御食津(ミケツ)神を祀り、五穀豊穣を願ったものである。
また開運、商売繁盛、さらに南阿蘇村では牛馬繁栄の神としても信仰され、村内外からも広く尊ばれ、除夜詣で、初午祭は大変な賑わいである。
狐が神の使いとされるのは、ミツケ神を三狐神と付会する俗信によるものだが、立石稲荷にも三吉狐の伝説(村誌「むらを歩く」参照)が残っている。