杉の大木に囲まれた静かな佇まいのお社で、現在地に社殿が造営されたのは、天和2年(約300年前)と伝える。祭神の豊玉姫命。伝承では、南外輪の冠岳からお遷ししたという。
もともと竜王社といい、竜王は雲を呼び風をおこし雨を降らせるとの信仰から、旱魃の時には雨乞いの祈りを捧げ、昔は、わざわざ冠岳まで出かけていって太鼓を打ち鳴らし、篝火を焚いてお祭りしたという。
現在も、水利の神様、農耕の守り神、また遠い祖先神・産土の神として尊崇され、夏祭り7月18日、秋祭りは10月15日で当夜には相撲が奉納されて賑わいを見せる。